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とは、能力開発面で問題のある企業が少なく、かつ、都会のように外部機関での研修機会も少ないこともこのような評価になっているのであろう。
職場の人間関係に関しては、新卒Uターン者からの評価が0.95点とかなり高かった。また、職場の環境についても新卒Uターン者が0.79点と高い評価をしている。一方、通勤時間に関しては全体に評価は高いのであるが、中でも転職地元採用者では1.36点とかなり高い評価をしている。
総じて、通勤時間、仕事内容、職場の人間関係、職場環境などに関しての不満は少なく、能力開発や労働時間は満足、不満足のどちらともいえない水準にあり、賃金に対してはやや不満の水準にあった。しかし、能力開発面で転職U夕一ン者からの不満が強かったことは、この面での改善が地方立地企業の今後の大きな課題となっているともいえよう。

 

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3. Uターンをめぐる感想

 

(1)地域間移動などU、J、Iターン者の特徴
U、J、Iターン経験者で出身地が現在の居住地である人が73.0%と最も多く、現在地以外の道府県(16.3%)、三大都市圏(9.9%)となっている。なお、最終学歴の学校の所在地は三大都市圏が46.8%と最も多く、現在の居住地以外の道府県が30.5%となっている。大学等の立地が三大都市圏に集中していることから高学歴者ほど三大都市圏の学校を卒業している人が多くなっている。なお、親の出身地は74.2%が現在の居住地であって、現在の居住地以外の道府県が18.9%、三大都市圏が6.0%となっており、親元にUターンしている人が4分の3を占める。
一方、配偶者の出身地は現在の居住地が53.3%、現在の居住地以外の道府県が24.0%、三大都市圏が22.7%となっている。
また、Uターン就職者の67.4%が未婚であり、既婚者で子供のいる人が20.2%、子供のいない

 

 

 

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